上新電機の株価の今後の見通しについて、市場のアナリストや機関投資家が注目しているのは、主に3つの成長ドライバーです。
第1に、関西圏における大型イベントや都市再開発の波及効果です。大阪・関西万博を経たインバウンドの定着や、関西主要都市での再開発プロジェクトに伴う法人需要・スマート家電の導入拡大は、同社にとって追い風となります。とりわけ同社が得意とする地域密着型のリフォーム事業は、省エネ家電とのセット提案により客単価の引き上げが期待されています。
第2に、ホビー・エンタメ領域(キッズランド)のグローバル展開と越境ECです。日本のアニメ・ゲーム・ホビーに対する海外からの需要は衰えを知らず、店舗での免税売上のみならず、オンラインを通じた海外向け販売の強化が新たな収益の柱として期待されています。
第3に、東京証券取引所が求める「資本コストや株価を意識した経営」への対応です。上新電機のPBRは依然として1倍を割り込んでおり、企業価値向上に向けた自社株買いや増配などの株主還元強化策が追加で打ち出されるかどうかが、目標株価を引き上げる決定打になると見られています。大手証券アナリストの予想レンジでも、下値は配当利回りによって強固に守られており、一段の資本政策改善が発表されれば、上値余地は大きいとの見解が優勢です。