かつて社会現象を巻き起こしたテレビドラマ『マルモのおきて』でブレイクした鈴木福や、卓越した演技力で注目を集めた小林星蘭など、同社付属の劇団コスモスからは時代を象徴するスターが数多く羽ばたいていった。
彼らに共通していたのは、決して幼少期から完璧な演技テクニックを持っていたことではない。現場の空気を一瞬で明るくする愛嬌、大人の指示をスポンジのように吸収する集中力、そして何時間もの撮影に耐えうる健やかさだ。
子役オーディションにおいて審査員が探しているのは、完成されたミニチュアの俳優ではない。現場のスタッフ全員から「またこの子と一緒に仕事がしたい」と愛されるポテンシャルを秘めた原石なのだ。