SNS上では「さっきまで晴れていたのに急に空が真っ暗になった」「滝のような雨で前が見えない」といった驚きの声が相次いでいます。大分県雨雲レーダー現在の解析画像を確認すると、豊後水道沖から西大分・由布岳周辺にかけて、線状に連なる発達した降水セルが断続的に発生している様子が明瞭に確認できます。
短時間で天候が急変する最大の要因は、南西から吹き込む高濃度の水蒸気塊が、くじゅう連山や祖母・傾山系に衝突して強制的に持ち上げられる「地形性強制上昇」にあります。これによって生じた対流雲が上空の偏西風に流され、後方で新たな雲が連続して生成されるバックビルディング現象が起きると、大分県線状降水帯情報が発表されるレベルの危険な降雨へと発展します。
現在、県内全域において大分県気象警報注意報が頻繁に更新されており、特に山沿いの中部・南部地域では土砂災害警戒情報の発表基準値に迫る降水量を観測している地点があります。雨雲の移動速度は時速30〜40キロと比較的速いものの、同じライン上に次々と雨雲が流れ込むため、局所的な総雨量が短時間で跳ね上がる構造となっています。