音楽的にも『ALONE』は緻密なアレンジが施されています。楽曲の幕開けを飾るピアノイントロは、静謐でありながら一瞬で楽曲の世界観へと引き込む強い求心力を持ちます。このピアノの旋律は、ライブ演奏時にも会場を一瞬で静まり返らせるほどの緊張感と美しさを湛えています。
間奏で炸裂する松本孝弘のギターソロは、チョーキングのニュアンスやヴィブラートの一つひとつに感情が宿っており、まさに「ギターが歌っている」と評される名演です。技術的な難度以上に、メロディの美しさと感情の高まりをダイレクトに伝えるトーンが構築されています。
そして楽曲のクライマックスで重なるのが、印象的な英語コーラスです。
「I was born to be with you, Not alone anymore...」と歌われるバックコーラスは、リードボーカルの切実な叫びと見事な対比を成しています。「独りではない未来」を希求する祈りのような多重コーラスが重なることで、楽曲は個人の独白から壮大な叙事詩へとスケールアップを遂げています。