本作を語る上で欠かせないのが、登場人物たちが本音を漏らすオアシスとして機能したクラフトビールバー「5tap」の存在です。店主・タクラマカン斎藤(松尾貴史)が注ぐこだわりのクラフトビールは、物語の感情のバロメーターとして描かれました。
5tapの外観ロケ地は、東京都豊島区雑司が谷の静かな住宅街にセットの建て込みを行って撮影されました。レトロな街並みと柔らかな照明のコントラストが、都会の喧騒から逃れられる避難所としての説得力を生み出していました。
また、新垣結衣のオフィス衣装も大きな話題を呼びました。第1話での抑圧された真面目なトレンチコートスタイルから、第2話で周囲に反旗を翻すために着用したライダースジャケットとブーツ、そして徐々に自分らしさを取り戻していくリラックス感のあるワイドパンツや上質なニットへの変化は、晶の内面的な自己解放を雄弁に物語る演出として高く評価されています。
さらに、あいみょんが書き下ろした主題歌『今夜このまま』は、ビールの泡のように消えてしまいそうな日常の虚無感と、それでも前を向こうとするかすかな希望を軽快なビートに乗せて歌い上げ、作品の世界観を決定づけました。