ドラマ史に燦然と輝く『われら青春!』を支えた主要キャスト陣の現在を辿ると、昭和から令和へと続く日本芸能界の縮図が浮かび上がってきます。まずは物語の中心を担った教師陣・マドンナ役の足跡を振り返ります。
主人公の熱血教師・沖田俊介役を演じた中村雅俊さんは、当時文学座の研究生でありながら、オーディションで大抜擢され本作で鮮烈な俳優デビューを飾りました。劇中で披露した挿入歌「ふれあい」はオリコンチャートで10週連続1位を記録し、累計100万枚を超える大ヒットを記録。2026年現在も俳優・歌手として精力的なコンサート活動や舞台出演を続けており、日本のエンターテインメント界を牽引する大御所として健在です。
太陽学園のマドンナ的存在である英語教師・杉田陽子役を演じた島田陽子さんは、その透明感あふれる美貌と確かな演技力で視聴者を魅了しました。後にアメリカのテレビドラマ『将軍 SHŌGUN』(1980年)でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞し、国際派女優として世界的名声を得ましたが、2022年7月に大腸がんのため69歳で惜しまれつつ逝去されました。
学園の精神的支柱であった江川校長役の有島一郎さん(1987年逝去)や、口うるさくも人間味あふれる塚本教頭役を演じた穂積隆信さん(2018年逝去、著書『積木くずし』でも著名)など、昭和の名バイプレイヤーたちがドラマに重厚なリアリティと温かみを与えていました。