シャコタンカスタムにおいて、誤った知識のまま作業を進めると深刻なトラブルや余計な出費を招きます。現場で頻発している代表的な誤解を是正します。
誤解1:フェンダー爪折りだけで太いホイールが履ける?
リアのフェンダーアーチ内側にある鉄板の折り返し(爪)を処理する「爪折り」は定番加工ですが、30プリウスのリアはトーションビーム式サスペンションです。車高が下がるにつれてホイールが斜め前方に引き込まれる軌道を描くため、単に爪を折るだけではフェンダーの前後方向で干渉が発生します。ツライチを極めるには、アクスル加工によるキャンバー角調整(3度〜5度程度)や位置補正が不可欠です。
誤解2:アームロックやドライブシャフト干渉の放置
フロントを大幅に下げた際、アッパーマウント周辺やタイロッドのバンザイ状態を放置すると、サスペンションがストロークしなくなり車体フレームに直接衝撃が伝わります。ロールセンターアダプターの装着や調整式スタビリンクの導入といった補正パーツを用いないローダウンは、ドライブトレインの寿命を著しく縮める要因です。