イッシュ地方という名称は「一種(多種多様な人々やポケモンが集まる場所)」に由来しており、そのイッシュ地方のモチーフとなった地はアメリカ・ニューヨークです。当時の開発ディレクターである増田順一氏ら制作陣が現地取材を行い、多様な文化や人種、価値観が交差するマンハッタンのエネルギーをポケモンの世界に落とし込みました。この明確なイッシュ地方の地理設定の理由が、街の景観や道路の配置に色濃く反映されています。
現実の地図と照らし合わせると、その再現度の高さとアレンジの巧みさに驚かされます。
・ヒウンシティの場所とモデル:マンハッタン島の南端部(ダウンタウン〜ロウアー・マンハッタン)に該当。超高層ビル群が立ち並ぶ摩天楼の景観が見事に再現されています。
・スカイアローブリッジ:ヒウンシティとヤグルマの森を繋ぐ巨大な吊り橋は、有名な「ブルックリン橋」がモデル。
・ハイリンク(中央部):マンハッタンのオアシスである「セントラルパーク」の位置に配置。
・リバティガーデン島:マンハッタン南西のリバティ島(自由の女神像がある島)がモチーフとなっており、幻のポケモン「ビクティニ」と出会う舞台となりました。
・サザナミタウン周辺:高級別荘地として名高い「ハンプトンズ」などロングアイランドの海岸リゾート地が着想源。
大都市の喧騒だけでなく、郊外の豊かな自然や工業地帯、さらには観光名所までを1つの地方として凝縮させた構成は、まさに世界都市ニューヨークのミニチュアと言えます。