平成から令和への改元は、日本の近代史上でもきわめて象徴的な出来事であった。2019年、第125代天皇であった明仁(上皇)さまの譲位に伴い、皇太子であった徳仁(天皇)陛下が第126代天皇に即位された。
憲政史上約200年ぶりとなった天皇退位と即位の儀式は、宮内庁の手掛けた周到な準備のもとで静寂かつ整然と執り行われた。天皇の崩御に伴う突然の改元とは異なり、事前の準備期間が設けられたことで、社会的な混乱は最小限に抑えられた。この平和的な皇位継承のドラマが、平成という時代への深い愛着と記憶を私たちの心に留めさせている。