コンサートツアーの第一線から退いて以降、世間では時折「引退説」が囁かれることがあった。しかし、結論から言えば、それは大きな誤解だ。北島三郎は決してマイクを完全に置いたわけではない。足腰の筋力衰えやリハビリと向き合いながらも、声帯そのものは今なお衰えを知らず、スタジオでのレコーディングや楽曲制作には精力的に情熱を注ぎ続けている。
関係者によれば、現在の健康状態は年相応の落ち着きを見せており、自宅では無理のないペースでトレーニングと発声練習を日課にしているという。過密な全国ツアーからの勇退は、体調管理と新たな表現へのシフトを意味していたに過ぎない。80代後半を超えてもなお失われないその圧倒的な声量とオーラは、長年培われた鍛錬の賜物である。