そもそも、一つの政権が誕生した瞬間を特定の「年」に限定すること自体に無理があるのではないか。そんな本質的な指摘をする研究者も少なくない。東国の支配権を確立した1180年、守護・地頭を設置した1185年、奥州合戦を制した1189年、そして征夷大将軍となった1192年。グラデーションのように徐々に形成されていった権力を、私たちは便宜上、どこかの時点で区切っているに過ぎない。歴史を点で捉えるか、線で捉えるかという視点の転換が求められている。
「1192年」の逆襲?2026年の教科書改訂議論で再燃する「鎌倉幕府成立」の真実
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