乳幼児の骨格形成において、最も警戒すべきトラブルの一つが発育性股関節形成不全(股関節脱臼)です。コアラ抱っこを行う際は、赤ちゃんの足が自然にカエルのように開いた股関節脱臼を予防するM字姿勢を徹底してください。
赤ちゃんの膝がお尻よりも高い位置に持ち上がり、太ももが横に開いた「M字」をキープすることで、大腿骨頭が骨盤の寛骨臼にしっかり収まり、脱臼リスクを最小限に抑えられます。足が下へだらんと垂れ下がった直線的な姿勢は、股関節に強い負担をかけるため厳禁です。
また、授乳直後のグズりにはコアラ抱きによるゲップの出し方が極めて有効です。縦姿勢によって胃の中の空気が自然に上へ移動するため、背中を下から上へ円を描くように優しくさするだけで、苦しがらずにスムーズな排気を促せます。急に赤ちゃんが反り返りをして泣き止む気配がない場合も、一度M字姿勢で体を丸め込むようにコアラ抱きへ移行させることで、過剰な筋緊張をリセットできます。