柴崎氏の影響力は、特撮ジャンルという閉じた領域にとどまらない。テレビエンターテインメント全体において、彼の提示した「スピード感あふれるアクション演出」や「カット割りの様式美」は、広くドラマや映画の現場に浸透してきた。
映画業界においても、近年は特撮出身のクリエイターが活躍する場が急速に広がっている。CG全盛の時代だからこそ、現場の生身のアクションと実撮の肉感的なリアリティを重視する柴崎氏のスタイルは、作品に独自の深みを与える。エンターテインメントの境界線が薄れつつある現代において、彼の足跡は日本のコンテンツ業界全体にとって貴重な指針となっている。