加工食品における異物混入は、和光堂に限った話ではない。食品業界全体でHACCP(ハサップ)に基づく厳格な衛生・安全管理が義務化されて以降も、ラインの摩耗部品、作業員の保護具破片、原材料由来の異物などが完全にゼロになることはなかった。
食品安全の専門家は、「離乳食はペースト状や微細な具材が多く、高粘度の液体中に紛れた数ミリ単位の異物を光学カメラで検知するのは非常に高度な技術を要する」と指摘する。自動化が進む工場であっても、最後は目視や定期的な設備点検といったアナログな管理に依存せざるを得ない部分が残っているのが実情だ。