当時のRCAレコードからリリースされた彼女のファーストアルバム『新宿の女』とセカンドアルバム『女のブルース』は、オリコンチャートで通算37週連続1位という前人未到の大記録を打ち立てた。日本の音楽産業におけるこの快挙は、後世のヒットチャート史においても奇跡として語り継がれている。
商業的な大成功を収め、レコード会社やメディアが提示するスターダムの頂点に登り詰めながらも、彼女の心根にあったのは常に旅芸人の娘としての原風景だった。過剰なスポットライトを浴びながらもどこか醒めた眼差しを持ち続けた姿勢は、華やかな歌謡界に対する密やかなアンチテーゼのようでもあった。