花屋に聞く今の季節の花!すぐ枯れるのはなぜ?長持ちの秘訣を徹底解説

花屋に聞く今の季節の花!すぐ枯れるのはなぜ?長持ちの秘訣を徹底解説

花屋に聞く今の季節の花!すぐ枯れるのはなぜ?長持ちの秘訣を徹底解説について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

「買って帰った翌日には首が垂れてしまった」「毎日水を替えているのに1週間もたない」という悩みの裏には、多くの人が無意識に陥っている手入れの盲点が存在します。切り花が枯れる最大の原因は、水分不足ではなく「導管のバクテリア詰まり」と「水位の不一致」です。

植物は茎の中にある細いストローのような導管から水を吸い上げますが、水中に雑菌が繁殖すると導管の入り口がヘドロ状のぬめりで塞がれてしまいます。どんなに水を張っていても、吸い上げ口が詰まってしまえば花は脱水症状を起こして枯死します。毎日の水替え時に花瓶の内側を洗剤でしっかり洗い、茎のぬめりを水で洗い流した上で「水中で茎を1cmほど斜めに切り戻す(水切り)」作業を行うだけで、導管の開口が維持され日持ちは劇的に改善します。

もう一つの見落としがちなポイントが「花の種類による適切な水位の使い分け」です。すべての花を同じ水深で生けるのは大きな間違いです。

生け方の分類推奨する水位(深さ)適した主な花材理由と手入れのコツ浅水(あさみず)2〜3cm程度(底から指2本分)ガーベラ、チューリップ、ひまわり、カラー茎が柔らかく水分で腐りやすいため、水深を浅くして腐敗を防ぐ深水(ふかみず)花瓶の半分〜7分目以上バラ、アジサイ、枝もの全般葉からの蒸散量が多く、強い水圧をかけて水を吸い上げる必要がある

さらに、設置環境にも注意が必要です。エアコンの直風が当たる場所は花びらから水分が急速に奪われるため厳禁です。また、リンゴやバナナなどの果物の近くに置くと、果物から放出されるエチレンガスによって花の老化が急激に促進されるため、置き場所の選定には十分配慮しましょう。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。