ドワチャッカ大陸のガタラ原野、人里離れたボロ小屋で暮らすドワーフの工学者ゼボット。彼は他者との関わりを極度に嫌い、周囲から変人扱いされながらも、古代ウルベアの技術を応用したからくり研究に没頭していました。
そんな彼の傍らに常に寄り添っていたのが、自らの手で作り上げたからくり人形のエリーです。ゼボットはエリーに対して常にぶっきらぼうな態度を取り、「自分はお前を道具として使っているだけだ」と言わんばかりに振る舞いますが、エリーは忠実に彼の身の回りの世話を焼き、決まった時間になると湯気の立つお茶を差し出し続けました。
二人の関係は、単なる主従や機械と制作者という枠組みを遥かに超えていました。かつて愛する者を失い、心を閉ざしたゼボットにとって、エリーは自らの記憶と愛情を投影した唯一無二の存在だったのです。