世界一大きいコウモリの正体とは?人間大に見える写真の真相と生態

世界一大きいコウモリの正体とは?人間大に見える写真の真相と生態

世界一大きいコウモリの正体とは?人間大に見える写真の真相と生態についての真相を徹底解説します。

ドラキュラ伯爵の伝説やホラー映画の影響から、「巨大なコウモリ=夜間に人間や家畜を襲って生き血をすする」というイメージを抱かれがちですが、これは完全な誤解です。世界中に存在する1,400種以上のコウモリのうち、血液を摂取する「チスイコウモリ」は中南米に生息するごく一部の小型種(3種のみ)に限られます。

巨大コウモリの食性と主食は、100%植物由来の「果実食」です。特に生息地フィリピンの熱帯雨林に自生する数種類の野生のイチジク(フィカス属)の実を主食としており、その他にもランブータン、パパイヤ、マンゴーなどの熟した果汁や花蜜、新葉のみを摂取します。歯の構造も果物の皮を裂いて果汁を絞り出すために特化しており、人間や他の動物を捕食する能力は一切ありません。

性格も非常に臆病で警戒心が強く、自ら人間に近づいて攻撃することはまずありません。ただし、医学的・衛生面での重大なリスクは存在します。

オオコウモリを含む野生の翼手類全般は、狂犬病リスクやヘニパウイルス(ニパウイルス等)をはじめとする人獣共通感染症の自然宿主となる可能性があります。無防備に手を出して噛まれたり引っかかれたりした場合、重篤な感染症を発症する危険性があります。現地を訪れた際や海外旅行中に遭遇したとしても、「温厚だから」と不用意に触れたり餌付けを試みたりすることは絶対に避ける必要があります。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。