日本テレビ系大型特番『24時間テレビ47』のフィナーレ直前、メイン会場である東京・両国国技館にやす子さんがゴールを果たした瞬間、画面に表示された募金額は4億3,801万4,800円でした。1992年にチャリティーマラソンが始まって以来、特定の支援目的(児童養護施設の支援)を冠したランナー専用枠としては異例のスピードで巨額の善意が積み上がった瞬間です。
その後、番組終了後も受け付けられた寄付金を集計した結果、24時間テレビチャリティー委員会の公式活動報告によると、最終的な「やす子さんのマラソン児童養護施設募金」の総額は5億493万6,310円に達しました。番組全体の募金総額(15億円超)の中でも突出した割合を占め、個人ランナーへの共感がいかに桁外れであったかを物語っています。
ここで最も注目されたのが、「集まった5億円は本当に子どもたちのために使われるのか」という使途の透明性です。過去の募金不祥事などを背景に、世間からは厳しい視線が注がれていました。公式発表資料によると、集まった寄付金のうち約4億円が、全国606か所の児童養護施設への直接的な支援に充当されています。
具体的な支援内容は、子どもたちが自身の意志で使える図書カードやグルメカードの配布をはじめ、各施設からヒアリングした「本当に必要な物品」の現物寄贈です。学習用タブレット、大型家電、スポーツ用具、楽器など、現場ごとに異なるニーズを細かく汲み取る形が取られました。事務経費や番組制作費への流用を疑う声に対し、委員会側が使途別の詳細な内訳を公表したことで、支援の実効性は高く評価されています。