寿命削りの問題をさらに深刻化させているのが、人差し指の鎖「奪う人差し指の鎖(スチールチェーン)」と連動する特質系能力「裏窓(ステルスドルフィン)」の存在です。
ステルスドルフィンは、他者の念能力を一時的に奪い、解析した上で自分または他人に1回だけ使用させることができる極めて実用的な支援能力です。しかし、この能力を発動・維持するためには以下の厳格な条件が存在します。
- 絶対時間(エンペラータイム)の発動が必須:ドルフィンを具現化している間、常に絶対時間の寿命消費がカウントされる。
- 能力を使用・消化するまで解除不可:奪った念能力を誰かにセットした場合、その人物が能力を「発動し終える」まで、クラピカ自身の意志で絶対時間をオフにすることができない。
王位継承戦では、警護対象であるオイト王妃にサイールドの能力(裏窓)をセットして索敵を行わせましたが、状況の混乱から能力の行使が遅れ、クラピカは強制的にエンペラータイムを継続させられ続けました。能力の優秀さと引き換えに、自らの命のカウントダウンを他人の行動に委ねてしまうという致命的な構造的欠陥を抱えています。