長男がメディアの逆風に晒される一方、次男ロメオのキャリア決断は、アスリート界とファッション界の双方から大きな注目を集めました。ロメオは幼い頃から喘息などの健康不安を抱えながらも、サッカーに対して極めてストイックに向き合ってきた歴史があります。
父デヴィッドが共同オーナーを務める米MLSインテル・マイアミのリザーブチームで実績を積んだロメオは、父と同じ右サイドハーフとして正確なクロスとフリーキックを武器に頭角を現しました。その後、本場イングランドのプレミアリーグ、ブレントフォードFCのBチームへと加入。リザーブリーグとはいえ、フィジカルとスピードが激しく交錯する過酷なプロの環境で1シーズンを戦い抜き、チームのカップ戦優勝にも貢献しました。
クラブ側は彼のプロ意識と成長を評価し、契約延長のオファーを準備していました。しかしロメオが出した結論は、「22歳での現役引退」でした。関係者の証言によると、彼は「父の残した偉大な足跡と常に比較され続けるプレッシャーの中で、自分が世界トップレベルのフットボーラーとして大成できるか」を冷静に見極めたとされています。父のコネクションで凡庸な選手として生き残る道を選ぶのではなく、潔くスパイクを脱ぐ決断を下したのです。
引退直後、ロメオはパリの有名モデルエージェンシーと契約を結びました。もともと10歳でバーバリーのグローバルキャンペーンに起用されるなど、天性のプロポーションとカメラの前での表現力は折り紙付きでした。彼のモデル本格復帰に対して、業界内からは「身の丈に合わないプロスポーツの座にしがみつくより、資質が際立つ領域へシフトした極めて賢明なセルフブランディング」と称賛の声が上がっています。