女優・香音の評価を決定づけたのは、清純派のイメージを自ら打ち壊したエッジの効いたテレビドラマ作品群だ。『ガチ恋粘着獣』で見せた、推しへの歪んだ愛情と狂気に駆られるヒロインの怪演は、深夜帯の放送でありながらSNSで爆発的なトレンドを生み出した。瞳の光を失わせる瞬時の表情変化は、視聴者を恐怖させ、同時に強く惹きつけた。
さらに主演を務めた『愛人転生 ―サレ妻は死んだ後に復讐する―』では、愛人の肉体に転生したサレ妻という極限の心理状態を熱演。復讐に燃える冷徹さと、内に秘めた哀切を生々しく表現し、女優としてのレンジの広さをまざまざと見せつけた。可愛らしいルックスとのギャップが生み出すゾクりとする色香は、日本の芸能界においても唯一無二の武器となっている。