コスメ売り場の鏡の前では美しく見えたカラーが、屋外に出た瞬間に違和感へと変わる原因は、色温度(ケルビン)と演色性の違いにある。商業施設の多くは肌を明るく滑らかに見せる高演色LEDや暖色系のダウンライトを採用しており、肌の赤みや黄みが実際よりもマイルドに補正されて見えてしまう。
首と顔のトーンの乖離を見落としたまま、頬の中央だけで色を決定してしまう買い方も失敗の引き金になる。顔は日焼けや摩擦で首よりも赤みや明度差が生じやすい部位だ。頬の一番高い場所だけにファンデーションを置いて色を合わせると、フェイスラインで色が分断され、まるで別人の首を移植したかのような不自然な境界線が生まれてしまう。