お店を仕切る店主・渡邊恵美(通称:鰹ちゃん)氏の存在抜きに、この熱狂は語れない。彼女はかつてギャル文化のただ中にいたが、削りたての鰹節に出会ったことで人生が一変したという。飲食業への参入は完全なる独学からスタートし、全国各地の生産地へ直接足を運んでは一本一本の鰹節と向き合い続けてきた。
彼女の情熱は留まることを知らず、テレビ番組『情熱大陸』やNHKのドキュメント番組でも特集され、大きな反響を呼んだ。職人技のような手作業で一本ずつ鉋をかけるその姿は、失われつつある和食文化の価値を現代に呼び覚ますアイコンとなっている。単に料理を提供するだけでなく、食材の背景にある物語を語り伝える姿勢が、多くのファンの心を掴んで離さない。