彼女のキャリアにおいて、ひとつの金字塔として君臨するのが2015年に集英社から刊行された松井珠理奈ファースト写真集『Jurina』だ。東京、シンガポール、ロサンゼルスという3つの舞台で撮影されたこの作品は、10代最後の煌めきを鮮やかに封じ込めた傑作として知られる。
当時の出版業界において、アイドル写真集の枠を超えたスケール感と洗練されたビジュアルは大きな話題を呼んだ。水着やドレス姿で見せるしなやかなプロポーションはもちろん、旅先で見せた無邪気な笑顔から愁いを帯びた表情まで、表現者としての多面性が余すところなく捉えられていた。