「青魚の脂を食べたら太る」という古典的な誤解は、現代生化学によって完全に打ち砕かれた。サバに豊富に含まれるメガドーズレベルのEPA・DHAこそが、体内脂肪を燃焼モードへと切り替えるスイッチである。
EPA・DHAが小腸に到達すると、満腹感をもたらすホルモン「GLP-1」の分泌が強力に促される。このGLP-1は、脳の食欲中枢に直接働きかけて無駄な間食欲求を抑えるだけでなく、胃の排出速度を緩やかにする作用を持つ。さらに最新研究では、EPAが体内の白色脂肪細胞を、熱産生能力を持つ「ベージュ脂肪細胞」へと変化させ、基礎代謝を劇的に向上させることが立証されている。脂を以て脂を制す――これこそがサバの持つ脂肪燃焼メカニズムの神髄だ。