検索エンジンでサジェストされる「吉田羊 GTO 教頭」という奇妙な組み合わせ。教頭といえば、GTOシリーズ屈指の名物キャラクターである内山田ひろし教頭(田山涼成さん、1998年版は中尾彬さん)がおなじみですが、なぜ女性である吉田羊さんに「教頭説」が浮上したのでしょうか。
要因の1つは、教育現場や組織の要職を演じた他作品との混同です。吉田羊さんはドラマ『中学聖日記』でのバリキャリ上司役や、映画『ビリギャル』での愛情深い母親役、さらには医療ドラマ『コウノドリ』での頼れる助産師長役など、現場を束ねる責任者や保護者を圧倒的なリアリティで好演してきました。こうした「規律と人間味を併せ持つ指導者」のイメージが、学園ものの金字塔であるGTOの管理職ポジションと結びついて記憶された側面があります。
もう1つの要因は、2014年版『GTO』で阿川佐和子さんが演じた「女性校長(富士宮誠役)」のインパクトです。知的で芯の強い大人の女性が学校上層部に配置されていた構図が、吉田羊さんのシャープなパブリックイメージと重なり、時を経て「吉田羊が教頭か校長をやっていたのでは?」という誤った記憶に変換されて定着したと推測されます。