気になる作品のプロットについて、漏れ伝わってきた情報は極めて刺激的だ。人間の業や社会の歪みを容赦なく抉り出すヒューマンドラマの深度を持ちながら、息もつかせぬ展開で観客を翻弄するサスペンスドラマの構造を併せ持つという。重厚な心理描写とエンターテインメントとしてのスリルを高次元で両立させる、まさに彼が得意とする語り口の集大成だ。
登場人物たちの複雑な利害関係、予測不能な伏線回収、そして観る者の倫理観を揺さぶる結末。安易なカタルシスに逃げず、現実の痛みをそのままスクリーンに焼き付けるその筆致は、すでにパイロット版を目にしたごく一部の幹部たちを唸らせた。「一度観始めたら途中で止めることは不可能」と言わしめるほどの緊張感が、全編に張り詰めている。