仰向けになって無防備にお腹を天井へ晒す「へそ天」。急所である腹部を完全に開放するこの姿勢は、野生動物としての警戒心を完全に解除した証拠だ。室内が快適な室温に保たれ、同居する人間や同居動物に対して絶対的な信頼を寄せている状態でしか見られない。体温を下げるために熱を発散させているケースも多いが、いずれにせよ外敵の脅威から完全に解放された至高のリラックス状態を示している。
対照的なのが、体を極限まで丸めて円を描く「ニャンモナイト(アンモニャイト)」だ。寒冷な季節によく見られるこの姿勢は、体表面積を最小限に抑えて体温の低下を防ぐ生理的防衛反応である。同時に、鼻先とお腹という最も脆弱な部位を抱え込むことで、本能的な安心感を得ようとする心理的アプローチでもある。気温が十分に暖かいにもかかわらず常に固く丸まり続けている場合、周囲の騒音や環境変化に対する軽度の緊張を疑う必要がある。
さらに、前足を胸の下に折りたたむ「香箱座り」や、頭を高く保ったままうとうとする「スフィンクス座り」は、休息を取りつつも即座に行動へ移れる待機姿勢だ。これらは一見穏やかに見えて、周囲の気配を常にセンサーで探っている状態に近い。