現場の取材班は今回、専門家の協力を得て、暗闇から這い出た個体が繰り広げる羽化の劇的瞬間を独占密着した。湿度が安定する夏の夜8時過ぎ、地表に顔を出した個体は、目指す樹木や草木の茎を一本ずつ確実に登り始める。背中の中央が縦に裂け、翡翠色に輝く透明感溢れる体が現れる様子は、思わず言葉を失うほどの美しさだ。
現場で解説を務めた専門家によれば、自宅近郊での観察や一時的な保護・飼育には明確なコツが存在するという。最大のポイントは「登るための安定した足場」と「羽化中の絶対的な無振動」だ。羽化が始まってから翅が乾くまでおよそ3〜4時間。この間に落下したり強い衝撃を受けたりすると、翅が縮れたまま固まり、空を飛べなくなってしまう。ダンボールや布製のネットを設置し、暗く静かな環境を保つことが、観察を成功させる最大の鍵となる。