菱沼羽花のエピソードのクライマックスでは、枝元佑奈との間に生じた歪んだ依存関係とトラブルの真相が暴かれます。風間教官によって己の狡猾さと弱さを容赦なく解体された羽花は、自己保身の仮面を剥ぎ取られ、初めて生身の人間として自分自身と向き合うことになりました。
風間の真の目的は、生徒をただ脱落させることではなく、警察官として相応しくない資質を削ぎ落とし、覚醒させることにありました。厳しい試練を乗り越えた羽花は、同期たちと共に無事に警察学校の卒業式を迎えます。
卒業後の裏設定として、羽花は交番勤務からスタートし、風間教場で培った観察眼と精神的タフさを武器に、現場で頼れる女性警察官として職務に邁進している姿が描かれています。挫折を知ったことで人間的な深みを獲得した彼女の成長は、教場シリーズの中でも屈指の後味の良い結末となっています。