JDIが背水の陣で投入したのが、次世代有機EL(OLED)パネル技術「eLEAP」である。従来のFMM(金属マスク)方式を使わないこの独自技術は、発光効率を高めつつ寿命を飛躍的に延ばすことに成功し、ディスプレイ業界内でも「技術的ブレイクスルー」として高く評価された。
しかし、技術的な優秀さとビジネス上の収益化は必ずしも一致しない。生産ラインの歩留まり向上には想定以上の時間がかかり、初期投資の負担が営業損益を圧迫する構図が長引いた。2026年現在、主要顧客への納入実績は増えつつあるものの、それが全社の赤字構造を根本からひっくり返すほどの規模に達しているかといえば、市場はなお懐疑的だ。