2026年現在、政治と司法の過度な近接が社会の断裂を一層深めている。尹錫悦政権下において繰り広げられる政治的対立は、司法の現場を最大の主戦場へと変貌させた。政治家や高官を巡る捜査において、韓国検察庁が発表する捜査方針や大韓民国大法院が下す最高裁判決は、常に「政治的意図があるのではないか」という世論の疑念の目に晒されている。
とりわけ注目すべきは、判決の内容が自らの政治的信念と反する場合、一部の世論が裁判官個人の経歴や過去の発言を暴き出し、過剰なバッシングを展開する構図だ。裁判官が法と良心のみに従って下した決断であっても、世論の逆風に耐え切れず、控訴審で判決が覆るケースは珍しくない。検察や裁判所が「法を守る防波堤」ではなく、「世論の顔色を窺う風向計」と化しているとの指摘は、もはや無視できない域に達している。