二人の表現の根底には、それぞれが歩んできた芸能史とプロダクションカルチャーの独自性がある。かつて名門事務所「アノレ」の象徴として、インディペンデント精神とアート性を貫き通しながら世界へ扉を開いた浅野忠信。型にはまらないアウトローな佇まいは、そこで磨かれた純粋な映画愛の結晶だ。
一方、大手「アミューズ」に所属しながらも、既存の清純派枠を軽々と飛び越え、自らの手で独自のポジションを切り拓いてきた仲里依紗。枠組みに縛られず、己の表現欲求にどこまでも忠実であるという点において、二人は驚くほど深いレベルで共鳴している。出自やスタイルの違いを超えて惹かれ合うのは、必然だったと言える。