オフィスやプロジェクトチームにおいて最も深刻なのは、露骨なハラスメントや攻撃性ではなく、「誰も悪くないのに疲弊する関係」だ。一方は結論からスピーディーに物事を進めたいタイプであり、もう一方はプロセスや周囲への感情的配慮を重んじるタイプである場合、双方の善意がそのまま摩擦へと変わる。
「相手の言っていることは正しいし、人柄も素晴らしい。それなのに、10分話すだけでエネルギーが枯渇する」――こうした切実な訴えが、産業カウンセリングの現場でも頻繁に報告されている。互いの「価値観」や「正しいとされる言動」が対立しているのではなく、情報を受け取りアウトプットする基本動作の周波数が根本的に異なっているのだ。