中国の国土面積は約960万平方キロメートルに達し、ロシア、カナダに次ぐ世界第3位(あるいは統計基準により第4位)の広さを誇ります。この広大な国土を理解するうえで外せないのが、地形における「西高東低(せいこうとうてい)」の構造です。
西側には「世界の屋根」と称されるチベット高原や天山山脈などの険しい高山・高原がそびえ、東に向かうにつれて海抜が下がり、長江や黄河の流域に肥沃な平野部が広がっています。この落差が豊かな水力資源と独自の物流網を生み出してきました。
気候区分においても、北東部の寒帯に近い冷帯から、南部の海南島に見られる熱帯モンスーン気候、西部の乾燥した砂漠気候まで極めて多彩です。公式発表の気候統計を見ても、黒竜江省の真冬の気温が氷点下30度以下に達する一方、同日でも南部の広州では20度前後の温暖な気候が保たれるなど、ひとつの国内で季節が全く異なる現実があります。