実際に半蔵門駅徒歩数分の解体現場周辺を歩くと、防音・防塵シートで厳重に囲まれた足場が目に入る。掲示板には、大気中のアスベスト繊維濃度測定結果が週単位でグラフ化され、近隣住民向けに開示されていた。
近くのIT企業に勤める40代の社員は「以前は工事の音やホコリだけに気を取られていたが、掲示された測定データを見るようになって安心感が増した」と語る。一方で、近隣のマンション住民からは「工事期間が長引くことによる生活への不安や、風の強い日の窓の開閉に神経を使う」といった素直な困惑の声も聞かれ、施工主側のよりきめ細やかなコミュニケーションが求められている。