かつて同施設に通い詰めていた利用者の声からは、単なる商業スポーツ施設を超えたコミュニティ機能が浮かび上がってきます。ネット上の掲示板やSNS、地元ゴルファーへの聞き取り取材では、今なお温かい思い出が語られています。
「最新鋭のシミュレーターがあるわけでもない。オートティーアップが全打席に完備されているわけでもなかった。しかし、天然の土や芝の匂いを感じながら、ありのままの球筋を見届けることができる貴重な場所だった」(加古川市在住・ゴルフ歴25年の男性)
「フロントのお母さんやスタッフがいつも気さくに挨拶してくれて、近所の常連さん同士で『最近どう?』と声を掛け合うのが日常だった。閉館を知ったときは、大切なサードプレイスを失ったような喪失感があった」(稲美町在住・60代男性)
いなみゴルフセンターの口コミ評判を総括すると、豪華な内装やデジタル機器の充実度ではなく、「飾らない気楽さ」「開放感のある視界」「財布に優しい料金」という3拍子が揃っていた点に最大の価値が置かれていました。華美なサービスを削ぎ落とし、純粋に球を打つ楽しさを提供し続けた姿勢こそが、長きにわたる愛顧の源泉だったといえます。