彼が登場したことで、日本のファッション業界や若者文化には明確な変化が起きた。それまで「男性らしさ」「女性らしさ」という固定観念に縛られがちだったストリートファッションにおいて、性別の垣根を軽やかに飛び越える「ジェンダーレス」な表現を確立。チークをのせたメイクやパステルカラーを取り入れたスタイリングは、性別を問わず「好きなものを好きと言っていい」という強力な解放感をもたらした。
「男だから」「女だから」という枠にはめられることを嫌い、自分自身をひとつのキャンバスとして表現する姿勢。それは若い世代を中心に絶大な支持を集め、単なるトレンドを超えた新しい時代の美意識として社会全体へ浸透していった。