主人公・日向徹という男の魅力は、単なる二次元的なイケメン社長にとどまらない。天才的なプログラミング能力を持ちながら、人の顔や名前を覚えられない心因性認識障害を抱え、人間関係に不器用なカリスマ。このリアルな人物像のバックボーンには、実在する複数のIT起業家の影が見え隠れする。
制作陣の取材や当時のエピソードを紐解くと、アップル創業者のスティーブ・ジョブズをはじめ、国内の有名ベンチャー企業の経営者たちの実話がモチーフとして取り入れられていることがわかる。オフィス環境や社内カルチャー、急成長と社内クーデターの確執など、実際のIT業界で起きたリアルな出来事がドラマの骨格を形作っていたのだ。だからこそ、ビジネスドラマとしての緊迫感と説得力が群を抜いていたと言える。