政権交代を果たした最大の立役者でありながら、影の権力者として政権の屋台骨を揺さぶり続けたのが小沢一郎幹事長(当時)の存在だ。民主党内部では、首相官邸と党本部という「二つの司令塔」が並立する二重権力構造が形成され、党内統治の機能不全を招いていた。
政策決定をめぐる官邸と党本部の対立は、国民の目にも露骨な内紛として映った。資金流用疑惑や政治資金問題をめぐる問題発言も相次ぎ、与党内の不信感は決定的なものとなる。結束を誓ったはずの党内派閥抗争は急速に激化し、政権の寿命を大幅に縮める直接的な引き金となった。