ドイツ・ミュンヘンで毎年開催される世界最大のビール祭りオクトーバーフェストは、まさにラガー文化の象徴と言える。大樽から注がれるメルツェンやフェストビアといった下面発酵のビールが、巨大なジョッキで交わされ、人々の情熱を燃やし続けてきた。
ビールと人類史の深い繋がりを描いた人気のドキュメンタリー『ハウ・ビール・セーブド・ザ・ワールド』でも語られている通り、ラガーの品質向上に伴い発展した冷却技術や流体力学は、現代の冷蔵庫や医学の発展にも多大な影響を与えた。喉を潤す一杯の黄金水は、文明そのものを推し進める原動力だったのだ。