パニック状態の飼い主が自宅を出る前、必ず実行すべきアクションがある。
第1に、愛犬・愛猫のバイタルサインを観察し、可能であればスマートフォンで異常行動や呼吸の様子を10秒ほど動画撮影すること。診察台の上では緊張で症状が隠れてしまう動物も多いため、映像は獣医師にとって極めて貴重な診断材料となる。
第2に、搬送時の保温と安静の確保だ。ショック状態に陥った動物は急激に体温が低下しやすい。バスタオルや毛布で包み、過度な揺れを与えないようキャリーケースやケージを安定させて車に乗せる。
第3に、移動ルートと所要時間の再確認だ。同乗者がいる場合は、移動中も病院側と連絡を取り合い、状態の変化を逐一伝えることで、病院側は到着と同時に酸素ケージや静脈ルート確保の器具をスタンバイできる。