そもそも、1980年代初頭に世界へ投入されたチキンマックナゲットは、ファストフード産業の勢力図を根底から塗り替えた歴史的プロダクトである。創業の父であるレイ・クロックが築き上げた徹底した品質管理とスピードオペレーションの哲学は、このひと口大のフライドチキンにも色濃く宿る。
骨なしで食べやすく、車内でも片手でつまめる手軽さ。牛肉の供給リスクを分散させる目的で開発された背景を持ちながら、いまやビーフパティと双璧をなすブランドの屋台骨へと育った。その完成されたシステムがあるからこそ、30ピースという大量注文がラッシュ時に飛び交おうとも、各店舗のキッチンは破綻することなく熱々のフライを提供し続けられる。