この巨大カルチャーの震源地は、1970年代初頭のロンドン・メイフェア地区にある。当時、本物のアメリカンバーガーに飢えていた二人の若きアメリカ人、アイザック・ティグレットとピーター・モートンが立ち上げた小さな店がすべての始まりだった。
階級社会が色濃く残る当時のイギリスにおいて、二人が掲げた「Love All, Serve All(すべての人を愛し、すべての人に給仕する)」というスローガンは破格のメッセージを持っていた。銀行家もトラック運転手も、肩を並べて同じテーブルでジューシーな肉にかぶりつく。そこに爆音で鳴り響くロック音楽が加わり、瞬く間に若者たちの熱狂的な溜まり場へと変貌を遂げたのだ。