どこかノスタルジックな空気が漂う真名瀬周辺は、数々の映像作品の舞台としても愛されてきた。世界的フィルムメーカーである是枝裕和監督がメガホンをとった映画『海街diary』でも、このエリアの持つ飾らない日常の美しさがスクリーンに見事に焼き付けられている。
現在でもNetflixなどの配信プラットフォームを通じて作品に触れ、作中の情緒ある海辺の暮らしに憧れて聖地巡礼に訪れる映画ファンが後を絶たない。バス停のベンチに座り、水平線をぼんやりと眺めているだけで、映画の登場人物たちが紡いだ優しい時間の中に溶け込んでいくような感覚を覚えるはずだ。