地下深くで育まれたストリートカルチャーは、いまやファッション・アパレル産業の巨大なうねりすらも巻き込んでいる。ラックに並ぶのは、単なる衣服ではない。グラフィティライターの衝動や、スケートボードカルチャーの擦り傷がそのまま縫い込まれたかのような、物語を持つプロダクトたちだ。
大量生産・大量消費のサイクルに疲弊したファッションシーンに対し、ここから放たれるピースは強烈なカウンターパンチとなっている。手触りのあるリアリティを求める若者たちが列をなし、瞬く間にソールドアウトを記録する光景は、もはや日常茶飯事となった。服を着るという行為が、自らのアティテュードを表明するステートメントへと変わる。