本作の完成度を語る上で欠かせないのが、過去回想シーンを彩った子役の卓越した演技と、随所に散りばめられたカメオ出演の存在です。
イ・スヨンの少年時代を演じたのは、「国民の弟」「子役界の至宝」と称されたナム・ダルムです。多くの名作ドラマで主人公の幼少期を一手に担ってきた彼は、本作でも凄惨な事故によって夢と身体の自由を奪われたスヨンの絶望と悔しさを、台詞以上の眼差しで熱演しました。ナム・ダルムは兵役義務を早期に終え、大人へと脱皮した実力派俳優として本格的な主演級へのステップアップを果たしています。
また、空港という不特定多数の人々が行き交う舞台設定を活かし、個性豊かな実力派俳優がカメオ出演した点も見逃せません。
- パク・ヒョックォン:スヨンの装着するウェアラブル機器を開発し、彼の体調を陰ながら見守る謎めいたカフェの店主「ミスター・チャン」役として、作品のSF要素を支える重要人物を好演。
- ユン・ジュマン:スヨンを過去の事故で追い詰めた因縁のチンピラ役として登場し、緊迫したサスペンス感を創出。
- アン・サンウ、イ・スルビなど:空港の現場で起こるクレーマー対応や密輸、パスポート偽造事件などのゲスト出演者として、リアルな空港運営の裏側を再現するアクセントとなりました。