竹原町並み保存地区の見どころは、狭いエリアの中に凝縮されているため、徒歩で密度の濃い見学が可能です。まず絶対に外せないランドマークが、京都の清水寺本堂を模して建てられた西方寺 普明閣です。石段を上り詰めた高台に建つ舞台造りの観音堂からは、瓦屋根が波打つ町並み保存地区の全景と遠くの山並みを一望でき、竹原屈指のフォトスポットとして知られています。
本町通りの中心部に位置する旧笠井邸は、明治5年(1872年)に建てられた元塩田主の豪邸です。梁を見せる高い吹き抜けや優美な座敷飾りは見応えがあり、2階からは趣ある本町通りを見下ろすことができます。ここはアニメ『たまゆら』ファンにとっては作中に登場する象徴的な交流拠点であり、館内にはファンノートや記念展示が温かく並べられています。写真好きの主人公たちが歩いた路地を実際に辿る「たまゆら 聖地巡礼」の旅路において、欠かせないキースポットです。
また、日本のウイスキーの父と呼ばれるニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝氏の生家である竹鶴酒造も必見のスポットです。朝ドラ『マッサン』の放映以来、ウイスキーや日本酒ファンが引きも切りません。現在も清酒「小笹屋竹鶴」を醸造し続ける漆喰壁の蔵構えは圧巻の存在感を誇り、日本の酒造文化の深奥を今に伝えています。