相撲協会トップのリーダーシップについて、現場を支える関係者や長年の好角家(大相撲ファン)はどう評価しているのでしょうか。SNS上の論調、ファンコミュニティ、相撲記者クラブ周辺の声を検証すると、執行部への評価は極めて二極化しています。
現場・関係者から見た八角体制の「堅実さ」
巡業関係者や若手親方の間では、八角政権に対する評価は概ね「極めて現実的で手堅い」という見方が大勢を占めています。
「八角さんは派手なパフォーマンスを一切しないが、北の湖さんが亡くなった後の混乱期をよく収めた。コンプライアンス委員会を機能させ、暴力事件が起きた際に即座に親方ごと処分するガイドラインを作ったのは大きい。何よりコロナ禍で無観客開催や地方場所中止が続いた際、内部留保を取り崩しながら協会を倒産させず雇用を守り抜いた手腕は内部で高く評価されている」(元相撲部屋関係者の証言)
ファンコミュニティ・SNSが抱く「閉塞感と不満」
一方で、一般の相撲ファンやインターネット上の言説では、保守的すぎる姿勢に対する厳しい批判も根強く存在します。
「貴乃花親方が追放されたような形になって以降、協会の運営から熱気やドラマが消えたように感じる」(50代・大相撲ファン歴30年)
「横綱の品格問題や休場問題、行司の不祥事などに対して、いつも後手後手の対応に見える。外部理事を入れているとはいえ、結局は身内同士の庇い合いではないのか」(SNS上の投稿検証)
このように、「組織の存続・財務の安定を重視する内部の視点」と「透明性とエンターテインメントの刷新を求める外部ファンの視点」との間には、依然として埋めがたいギャップが存在しています。